激動の時代を生きた家族の愛をつづる、吉永小百合の120本目の出演作となる人間ドラマ。太平洋戦争末期の樺太と、1970年代の札幌という2つの時代の物語を名匠・滝田洋二郎監督が描き、“昭和”の時代をスクリーンによみがえらせる。吉永演じる主人公の息子を堺雅人、夫を阿部寛が演じるなど、豪華キャストが顔を揃える。
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北の桜守 (2018) : Sakura Guardian in the North のあらすじ
1945年8月、ソ連軍は侵攻を開始し、江蓮てつは息子二人を連れ樺太を脱出。決死の思いで北海道の網走に辿り着き満身創痍の親子を意識を失うほどの厳しい寒さと飢餓が襲い、想像を絶する過酷な生活が待ち構えていた。1971年、アメリカで成功を収め日本初のホットドックストアの日本社長として帰国した次男の修二郎は、15年ぶりに網走へ。そこには長男の姿はなく、年老いた母がたった一人夫を待ち続けてわびしい暮らしをしていた。修二郎は母の面倒を見る決心をし札幌へ連れ帰るが、てつは薪を使い米を炊き近所から苦情を受けたり、金を払わないまま八百屋から葱を持ち去ろうとしたりと、次第に不可解な行動を見せ始める。てつは戦禍によるPTSDの後遺症に陥っていたのだった。立派になった修二郎に迷惑をかけたくないとの思いからてつは網走に戻ろうとするも、住処はすでに取り壊された後だった。帰る場所を失ったてつと、てつに寄り添いたいと思う修二郎。北海道の大地を巡り過去を辿りはじめる二人。その旅はやがて親子の抱える禁断の記憶の扉を開けていく。
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