仲代達矢が小林政広監督と『春との旅』以降3度目のタッグを組んだ人間ドラマ。俳優人生65年という仲代が認知症の疑いのある大スターという等身大の役を演じ、彼と関わる人々との感情のぶつかりあいが描かれる。妻役の原田美枝子、娘役の黒木華をはじめ、実力派たちによる味わい演技合戦も見どころだ。
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海辺のリア (2017) : Lear on the Shore のストーリー
舞台に映画にと役者として半世紀以上活躍し俳優養成所を主宰する往年のスター、桑畑兆吉(仲代達矢)。芝居をこよなく愛した彼も今や認知症の疑いがかかり、長女の由紀子(原田美枝子)とその夫であり兆吉の弟子だった行男(阿部寛)、さらに由紀子の愛人である運転手(小林薫)に遺書を書かされた挙句に高級老人ホームへ送られる。しかし兆吉は施設を脱走し、シルクのパジャマの上にコートを羽織った姿でスーツケースを引きずりながら海辺をあてもなくさまよい歩く。すると、妻以外の女に産ませた娘・伸子(黒木華)と突然再会。兆吉は私生児を産んだ伸子を許せず、家から追い出していた。そんな伸子に、シェイクスピア作の悲劇『リア王』に登場するリアの末娘・コーディーリアを重ねる兆吉。『リア王』の狂気が乗り移りかつての記憶が溢れ出す兆吉の心に、人生最後の輝きが宿る。
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